断熱材の比較

建物

グラスウール

特徴

  • ガラスを繊維状にした不燃材料。
  • 熱伝導率は0.038〜0.045W/m・K程度で、十分な断熱性能。
  • 普及率が最も高く、施工ノウハウが豊富。
  • 防火性◎、害虫やカビの栄養源にならない。
  • 安価でコストパフォーマンスに優れる。

注意点

  • 湿気を含むと性能が落ちるため、防湿シートや通気層が重要。
  • 施工精度(隙間・圧縮・欠損)で性能差が出やすい。

発泡ウレタン(吹付硬質ウレタンフォーム)

特徴

  • 現場で吹き付け施工し、隙間なく充填できる。
  • 熱伝導率は0.028〜0.034W/m・Kと高性能。
  • 気密性が高く、複雑な形状でも対応可能。

注意点

  • 可燃材であり、石膏ボードでの被覆が必須。
  • 施工品質が職人の技量に左右されやすく、厚み不足や硬化不良が起きることも。
  • コストが高め。
  • 将来のリフォームや配管更新の際に撤去が難しく、改修コストが高い。

セルロースファイバー

特徴

  • 古紙を再利用した自然素材系断熱材。
  • 調湿性に優れ、結露リスクの低減に効果的。
  • 吸音性が高く、防音性能にも貢献。
  • 難燃処理が施され、延焼を遅らせる特性がある。

注意点

  • 施工機械や経験豊富な職人が必要で、施工監理が複雑。
  • コストはグラスウールより高い。
  • 液状水の侵入に弱く、防水・防湿設計が必須。

比較と結論

  • コスト:グラスウールが圧倒的に安価で、性能に対するコスト効率が高い。
  • 防火性:グラスウールは無機繊維で不燃。火災時の安全性で優れる。
  • 施工性:グラスウールは普及率が高く施工ノウハウが豊富。チェックリスト化や現場監理で品質を安定させやすい。
  • 改修性:グラスウールは将来のリフォーム時に撤去・再充填が容易。

まとめ

断熱材にはいろいろな種類がありますが、総合的にバランスが取れているのはグラスウールです。

価格を抑えつつしっかりと断熱性能を確保でき、防火性にも優れているため、長く安心して住める家づくりに最適。

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