連生団信とは?
ご夫婦やパートナーなど2人の収入を前提に住宅ローンを借りる場合に加入できる団体信用生命保険です。
特徴は、どちらか一方に万が一(死亡・高度障害)があった時点で、ローン残高が0円になる点。
連帯保証やペアローンとの違い
連帯保証
- 主借入人が亡くなった場合→連帯保証人に返済義務がそのまま残る
- 団信も主借入人のみ
→妻に返済負担が重く残る可能性
ペアローン
- 夫・妻がそれぞれ別のローン契約
- 団信も各々加入
→片方が亡くなった場合、もう片方のローンは残る
連生団信(連帯債務で使用)
- 二人で一つのローン
- どちらか一方に万が一があれば、全額が保障対象
- 生存側の返済は無し
→家計リスクを最も下げられるタイプ
メリット
- ✔ 夫婦どちらが亡くなっても残債がゼロ
- ✔ ペアローンでよくある「片方だけ残る問題」が発生しない
- ✔ 団信の追加料率が低い金融機関が多く、コスパが良い
デメリット
- ▲ 連帯債務での借入が必要(選べる銀行が限られる)
- ▲ 単独名義ローンより審査がやや複雑
- ▲ 年収合算で借りる場合は、どちらも健康状態の告知が必要
よくある質問
Q. どちらが主債務者になりますか?
A. 名義は夫でも妻でも設定でき、持分割合とも調整できます。
Q. 妻の収入が少なくても使えますか?
A. 年収合算を採用していない銀行でも、連帯債務+連生団信だけ対応できるケースがあります。
Q. 団信に加入できなかった場合は?
A. ペアローンや連帯保証型に切り替えるケースがあります。
(営業側は事前に健康状態ヒアリングが重要)
銀行別のよくある取り扱い
- ネクサスバンク:「新機構団信(デュエット=ペア連生団信)」を選択可能
- 住信SBIネット銀行:連帯債務+全疾病保障あり
- 群馬銀行・足利銀行・栃木銀行:住宅ローン控除の観点からも連生団信の相談が増えている
- ろうきん:団信種類が豊富でコスパ良い(地域差あり)
まとめ
- 「ペアローンだと、片方のローンだけ残るリスクがありますが、連生団信ならご家庭の返済リスクをほぼゼロにできる」
- 「特にお子さまが小さいご家庭は、もしもの時の家計防衛という点でメリットが大きい」
- 「別で出入りしている銀行さんがどういう団信かによって、返済総額も大きく変わる」
