キッチンのレイアウト(形状)
キッチンは大きく以下の種類に分かれる。
- I型(壁付け):シンプル・コストを抑えやすい・スペースを有効活用可能。ただし孤立感が出やすい。
- L型:作業動線が短く効率的。収納力も高い。ただしコーナー部分の使い勝手に工夫が必要。
- U型(コの字型):作業効率が最高。収納・調理スペースが広いが、面積を取るため広いLDK向き。
- Ⅱ型(対面セパレート):シンクとコンロを分けることで動線効率アップ。開放感もあるがコスト高め。
- アイランド型:デザイン性抜群。家族とのコミュニケーション◎。ただしスペースが広く必要で、予算も上がりやすい。
キッチンの高さ・サイズ
- 標準高さは 85cm前後 だが、身長 ÷ 2 + 5cm が目安。
- 肘高(肘を90度に曲げたときの高さ)から10cm下げた位置も一般的。
- 作業スペースの広さは 最低60cm以上、理想は80cm程度。
- 通路幅は 90cm〜120cm が基本。二人で作業するなら120cmあると安心。
素材とワークトップ
- 人工大理石:デザイン性◎。カラー豊富。熱や傷にはやや弱い。
- ステンレス:耐久性・清掃性に優れる。無機質でプロっぽい雰囲気。
- セラミックトップ:耐熱・耐傷性に優れ高級感もある。費用は高め。
収納計画
- 引き出しタイプ(スライド収納)が主流。奥まで取り出しやすい。
- パントリーがあると食品や日用品のストック管理がしやすい。
- 吊り戸棚は背の高さに注意。昇降式だと使いやすい。
設備機器
- 食洗機:共働き家庭に人気。フロントオープン型・引き出し型あり。
- IH or ガス:安全性・掃除しやすさならIH、火力重視ならガス。
- レンジフード:掃除のしやすい自動洗浄機能付きがおすすめ。
- 水栓:タッチレス水栓は便利で衛生的。
デザインと空間との調和
- 対面式はリビングとの一体感が重要。面材カラーをLDK全体と合わせると統一感が出る。
- 生活感を隠すなら「腰壁付き対面」や「ハーフアイランド」が有効。
- 照明は 手元灯(ダウンライト・バーライト)を必ず設ける。
メンテナンス・耐久性
- ワークトップ・シンクは 汚れが目立ちにくく掃除しやすい素材 を選ぶ。
- 排水口の形状やゴミ受けの掃除のしやすさも比較ポイント。
- 水回りは特に劣化が早いので、長期的な視点で選ぶことが大切。
コストと優先順位
- グレードを上げやすい部分は「ワークトップ・水栓・食洗機」。
- コストを抑えるなら「背面収納や吊戸棚」を後からでも追加できるように。
- 家族のライフスタイルに合うか(料理頻度・同時作業人数・家事分担)が最優先。
まとめ
- 動線(作業効率)
- 使いやすさ(高さ・収納・通路幅)
- 清掃性・耐久性
- デザインと空間の調和
- 予算とのバランス
この5点を基準に検討すると失敗が少ない。