屋根の素材別の特徴
陶器瓦(粘土瓦)
・耐久性は50年以上。塗装不要で長持ち。
・重厚感と高級感がある。
・重量が重く、地震時は建物への負担増。
化粧スレート(コロニアル)
・価格が安く、最も普及している。デザインが豊富。
・主成分はセメントと繊維質。薄板状に成型・加圧。
・10〜15年ごとに塗装が必要。耐久性は20〜30年程度
金属屋根(ガルバリウム鋼板など)
・軽量で耐震性に優れる。
・モダンなデザインに合う。
・雨音や断熱に注意が必要。
アスファルトシングル
・軽量で施工しやすく、防音性が高い。
・デザイン性も良いが耐久性は20年程度。
・強風に弱い面がある。
陸屋根(FRP・シート防水など)
・フラット屋根に使われる。
・屋上利用が可能でデザイン性が高い。
・防水メンテナンス必須。
屋根の形状別の特徴
切妻屋根
・三角屋根の基本形。施工コストが安く雨仕舞も良い。
寄棟屋根
・4方向に雨が流れる。安定感があり耐風性も高い。
・施工コストは切妻よりやや高い。
片流れ屋根
・施工が簡単で安価。
・太陽光パネルとの相性が良い。
・雨水が一方向に集中するので外壁が汚れやすい。
陸屋根(フラットルーフ)
・屋上利用可能。現代的なデザインに合う。
・防水工事とメンテナンスが不可欠。
パラペットの有無による違い
パラペット無し(一般的な陸屋根・勾配屋根)
・雨水は軒先からスムーズに排水される。
・施工コストは安く済む。
・見た目はシンプルだが、屋上利用には不向き。
パラペット有り
・屋根周囲に立ち上がり壁を設ける。
・デザイン的に箱型・モダンな印象を与える。
・屋上利用が可能になり、バルコニーや屋上庭園として活用できる。
・ただし、雨水はドレンから排水するため、防水・排水計画が重要。
・防水層の点検・清掃を怠ると漏水リスクが高まる。