フロートガラス(単板ガラス)
特徴
- 厚さ3mm〜5mm程度の一枚ガラス。昔の住宅やアパートに多く使われている。
- 最も安価で施工も簡単。
メリット
- 価格が安く、入手しやすい。
- 加工が容易でリフォーム時にも使いやすい。
デメリット
- 断熱性が低い → 冬は窓から冷気が伝わり、夏は熱気が入りやすい。
- 結露しやすい → 室内外の温度差で水滴がつきやすく、カビの原因にも。
- 防音性能も低く、外の音が入りやすい。
ペアガラス(二重ガラス)
特徴
- ガラスが2枚で、その間に6〜12mm程度の空気層やアルゴンガス層を挟んだ構造。
- 標準的な新築住宅で多く採用されている。
メリット
- 断熱性が向上 → 室内の暖かさ・涼しさを逃しにくい。
- 結露が減少 → 空気層により外気温が伝わりにくく、窓の結露が軽減。
- 防音性能が単板ガラスより優れる。
- コストと性能のバランスが良い。
デメリット
- 単板ガラスよりは価格が高い。
- トリプルガラスと比べると断熱・防音性能は劣る。
トリプルガラス(三重ガラス)
特徴
- ガラスが3枚構造で、2つの空気層やガス層を持つ。
- 高断熱住宅(ZEH、HEAT20 G2・G3基準)などで推奨される。
メリット
- 非常に高い断熱性 → 窓からの熱損失を大幅に削減。
- 防音性が高い → 幹線道路沿い・鉄道沿線の住宅に有効。
- 結露がほとんど発生しない。
- 光熱費削減、快適な室内環境につながる。
デメリット
- コストが高い(ペアガラスの1.5〜2倍程度)。
- ガラスが重く、サッシも強度が必要 → 開閉が重いことがある。
- 初期投資が大きいので、導入判断に慎重さが必要。
まとめ
- フロートガラス → 安いが「夏暑く、冬寒い」住宅になりやすい。
- ペアガラス → 標準的な快適性を確保、コストと性能のバランスが良い。
- トリプルガラス → 初期投資は高いが、省エネ性・快適性が圧倒的に優れる。