お風呂の快適性・リラックス効果・清掃性・将来の使いやすさに直結します。家づくりの際に後悔ポイントになりやすい部分なので、しっかり整理しておくと安心です。
浴槽の素材
- FRP(繊維強化プラスチック)
一般的で価格も抑えやすい。軽くて施工しやすいが、細かい傷がつきやすい。 - 人工大理石
高級感があり、汚れに強い。カラーや質感のバリエーションも豊富。費用はやや高め。 - ホーロー
光沢感と耐久性に優れる。お湯が冷めにくい。重量があり設置に制限が出る場合あり。 - ステンレス
昔ながらのタイプ。耐久性は高いが、冷たさを感じやすい。デザイン性は低め。
浴槽の形状・デザイン
- 長方形(ストレート型)
一般的。省スペースに収まりやすく家族向き。 - ワイド浴槽
横幅が広く、親子で一緒に入れるタイプ。 - コーナー浴槽
デザイン性があり、浴室のレイアウトに合わせやすい。 - 円形・楕円形
リゾート感・デザイン重視。スペースが必要。
浴槽の深さとサイズ
- 浅めタイプ(40cm前後)
半身浴に最適。入りやすく高齢者や子どもにも安全。 - 標準(50〜55cm前後)
一般的な深さ。しっかり浸かれる。 - 深型(60cm以上)
コンパクトでも肩まで浸かれる。ただし出入りがやや大変。
👉 サイズ選びの目安
- 家族で使うなら 1,600〜1,700mm が一般的。
- ゆったり重視なら 1,800mm サイズ。
機能性
- 保温浴槽(魔法びん浴槽など)
断熱仕様でお湯が冷めにくく、省エネにも効果的。 - ジェットバス・泡風呂機能
リラックス・マッサージ効果あり。ただし掃除やメンテナンスが増える。 - ステップ付き
半身浴や子どもの入浴に便利。出入りもしやすい。 - 浴槽内手すり
高齢者の将来を考えるなら設置がおすすめ。
掃除・メンテナンス性
- 排水口の位置:中央 or 端にあるかで掃除のしやすさが変わる。
- 汚れがつきにくい加工:親水性コートや防汚加工があると清掃が楽。
- エプロン取り外し可否:内部まで掃除できるタイプだとカビ対策になる。
デザインと空間との調和
- 浴槽カラーはホワイトが主流だが、グレー・ベージュ・ブラックなども人気。
- 浴室全体の壁パネルや床材との調和を考えて選ぶと高級感が出る。
- 照明演出(間接照明やダウンライト)と合わせると「ホテルライクな浴室」に。
コストの目安
- FRP浴槽(標準):10〜20万円前後
- 人工大理石浴槽:20〜40万円前後
- 高機能モデル(保温・ジェット・デザイン重視):40〜70万円以上
選び方のまとめ
- 素材 → 耐久性・高級感・費用のバランス
- サイズ → 家族構成・身長・浴室の広さに合わせる
- 深さ → 入浴スタイル(半身浴・肩まで浸かりたい)で決める
- 機能性 → 保温・ジェット・安全性など生活スタイルに合わせる
- 清掃性 → 毎日の掃除負担を減らせる工夫があるか
- デザイン性 → 浴室全体の雰囲気に合うか