【変動金利】の特徴
🔹仕組み
金融機関が半年ごとに金利を見直す方式で、返済中も金利が変わる可能性があります。
ただし、返済額の見直しは5年ごとで、1回の見直しで返済額が最大1.25倍までしか上がらないというルール(125%ルール)があります。
✅ メリット
- 金利が低く、毎月の返済額を抑えられる
→ 現在(2025年時点)では変動金利0.3~0.7%程度と非常に低水準。
→ 同じ借入額でも固定金利より毎月1~2万円安くなるケースも。 - 借入可能額が増える
→ 審査時に返済額が低く算出されるため、希望の土地・建物を取得しやすい。 - 金利が下がった場合も恩恵を受けられる
→ 市場金利がさらに下がった場合、自動的に返済金利も低下する。
⚠️ デメリット
- 将来の金利上昇リスクがある
→ 金利が上昇すると返済額が増加。35年間で総支払額が大きく変わる可能性。 - 長期の返済計画が立てにくい
→ 将来の金利変動を正確に予測できないため、返済シミュレーションに不確実性がある。 - 心理的な不安を感じやすい
→「いつ上がるか分からない」という不安を抱えながら返済する人も。
【固定金利】の特徴
🔹仕組み
契約時に決めた金利が返済終了まで変わらないタイプ。代表的な商品は「フラット35」。
✅ メリット
- 返済額が最後まで一定で安心
→ 金利変動に左右されず、毎月の返済額が一定。家計の計画が立てやすい。 - 金利上昇局面に強い
→ 今後金利が上昇しても返済額は変わらず、長期的な安心感がある。 - 将来的な金利上昇リスクを完全に排除
→ インフレや政策金利上昇時にも影響を受けない。
⚠️ デメリット
- 初期金利が高い
→ 変動金利に比べて1%前後高くなることが多く、総支払額が多くなる場合も。 - 途中で金利が下がっても恩恵を受けられない
→ 低金利局面では不利になることも。 - 借入可能額が減る傾向
→ 金利が高い分、返済比率が上がり、審査上の借入可能額が下がることも。
金利タイプの選び方の目安
| タイプ | 向いている人 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 変動金利 | 返済額を抑えて早期完済を目指す人 | 低金利で借入額を増やせるが、金利上昇に注意 |
| 固定金利 | 安定を重視し、将来の安心を優先する人 | 金利が上がっても返済額が変わらず安心 |
