フラット35とは?
フラット35は、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する「長期固定金利型住宅ローン」です。
- 金利が完済まで固定(変わらない)
- 最長35年の返済期間
- 全国の多くの銀行・信用金庫・ネット銀行で取り扱い
特徴
✅ メリット
- 金利固定
借入時に金利が確定し、返済終了まで一定 → 返済額がずっと変わらない。
→ 将来の金利上昇リスクがないので安心。 - 保証料・繰上返済手数料が不要
一般的な民間ローンでかかる「保証料」がかからない。
繰上返済も 1万円以上なら手数料無料(ネット手続き)。 - 団体信用生命保険の選択制
2017年以降は「金利に上乗せ」方式に変更。
→ 加入・非加入が選べる。三大疾病付きなどの特約もあり。 - 中古住宅や建売にも利用可能
新築だけでなく、中古住宅・リノベーションにも使える。
⚠️ デメリット
- 金利がやや高め
変動金利と比べると金利は高い。
(例:変動0.4~0.7%台に対して、フラット35は1%台前半〜後半が多い) - 融資率によって金利が変わる
- 融資率90%以下 → 金利が低い
- 融資率90%超 → 金利が高い
- 適合証明が必要
住宅が一定の技術基準を満たしている必要あり(耐久性・耐震性など)。
借入条件(基本)
- 借入期間:15年以上~35年以内(※条件により10年以上も可)
- 借入額:100万円以上〜8,000万円以下
- 融資率:物件価格の100%まで可能(ただし90%超は金利上乗せ)
- 返済方法:元利均等返済(元金均等も選択可)
金利の仕組み
- 金利は各金融機関ごとに異なるが、住宅金融支援機構が毎月発表する基準をベースに設定。
- 例えば:
- 融資率9割以下:年1.28%〜1.90%程度
- 融資率9割超:年1.52%〜2.14%程度
(※2025年時点の目安。時期により変動あり)
フラット35S(省エネ・耐震住宅向け)
一定の性能基準を満たす住宅なら、当初一定期間(5年または10年)、金利を0.25%引き下げ。
- 省エネ性(断熱性能等級4・一次エネ等級4以上など)
- 耐震性(耐震等級2以上など)
まとめ
- フラット35=安心の長期固定型ローン
- 金利変動リスクを避けたい人におすすめ
- 省エネや耐震性能が高い住宅なら、さらにお得に利用可能